うさぎはデリケートな動物
他の動物では自宅で様子を見てしまいそうな下痢や食欲不振も、
うさぎの場合は命に関わる大事になってしまうことがあります。
うさぎの体の作りを理解し、より長く一緒に過ごせるようにしましょう。
寄生虫による
下痢などの疾患
- うさぎの場合、長引くと命にも関わります
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うさぎの下痢は、コクシジウムという寄生虫や大腸菌などが主な原因です。
「たかが下痢」と思ってしまいがちですが、うさぎの場合、ひどい脱水を起こしてしまい低血糖、低体温症になり、命に関わる症状です。
糞による陰部の汚れを放っておくと、ひどい皮膚炎の原因にもなってしまいます。
特に3ヶ月くらいまでの子うさぎは特に注意が必要ですので、お家で様子を見ないで、すぐに病院に連れて行ってあげましょう。
下痢以外にも、フケや脱毛、かゆみによる引っ掻き傷・かさぶたが見られると、寄生虫疾患の可能性があります。気になることがあればお気軽にご相談ください。
不正咬合などの歯科疾患
- 食生活にも十分注意しましょう
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うさぎの歯は、犬や猫の歯とは違って一生涯伸び続ける常生歯です。
歯が伸びすぎることで噛み合わせが悪くなり、よだれや涙が増えたり、歯が舌や頬を傷つけてしまい、それらの痛みによって食欲がなくなったりします。
それらの予防・治療として、専門器具を用いて歯の長さや形をカット・調整したり、普段の生活から適切に歯を摩耗させることができる食生活の指導を行います。
消化管うっ滞(毛球症)
などの胃腸疾患
- 食べられないことは緊急事態!
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前述の「不正咬合」がきっかけになる場合もありますが、急な温度・飼育環境の変化といった様々なストレスにより「消化管うっ帯」という、消化管の動きが悪くなり、食欲や元気がなくなったり、便が出なくなったりする病気を発症することがあります。
うさぎは草を食べることで胃腸を動かすので、常に草を食べています。食べられないと胃腸の動きを止めてしまうことになり、半日~1日エサを食べられないということが命の危険を意味します。
犬や猫ではついついお家で様子を見てしまうと思いますが、食べられないことはうさぎにとって緊急事態です。以下のような症状が出たら、早めの受診をお願いします。
- このような症状は要注意!
- 下記のような症状は、
胃腸疾患の可能性があります。
- 食欲が落ちている
- 便がいつもより小さい、少ない
- 食べていないのにお腹が張っている
(ガス溜まり)
- 便が毛でつながっている
- 各種クレジットカードがご利用可能です
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