動物たちそれぞれの
症状に対して
最良の治療を行えるように
人間のように言葉を話すことができない動物たちとより多くの時間を一緒に過ごすためには
体調や気持ちの変化に飼い主さまが気付いてあげることが最も大切です。
少しでも気になることがありましたら、些細なことでもお気軽にご相談ください。
一般内科
- 問診・触診、丁寧な身体検査により
動物からのサインを可能な限り汲み取ります
- 動物たちは言葉を話せないため、飼い主さまから見て少しでもおかしいと感じることがありましたら些細なこともご相談を。普段から気にかけてあげることが早期発見に繋がります。
問診・触診・基本的な検査の他に、必要に応じて血液検査・尿検査・便検査・レントゲン検査・エコー検査などを行い診断します。飼い主さまに検査結果および診断結果を説明した後、治療方針について相談させていただきます。
当院で行う主な内科治療
- 下痢
-
下痢は原因によって急性のものと慢性のものがあり、その中でも下記のグラフのように小腸性の下痢と大腸性の下痢に分類されます。
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小腸性下痢 |
大腸性下痢 |
一回の排便量 |
増える |
変化なし |
排便回数 |
増える |
著しく増える |
排便中に出血があった場合 |
黒色便になる |
下血、赤い血が 混ざる |
糞便中の粘液脂肪便 |
消化不良の 下痢の際に出る |
粘液が多く混ざる |
合併する症状 |
嘔吐、脱水、 激しい体重減少 |
軽い脱水と体重減少 |
下痢が嘔吐などの合併症を引き起こしていたり、症状が激しい場合は命に関わる危険性もあります。
そのような場合は早めに病院へ連れて行きましょう。
- 嘔吐
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嘔吐の原因としては疾病、誤食、心因性のもの、頭部の強打、食事の与え方などが考えられます。
しかし、犬や猫は人より吐きやすい体のつくりをしており、散歩中に食べた草を吐く、急いで食べた食べ物を未消化のまま吐く、猫が毛玉を吐く、ということがたまにあります。吐いた後もケロリとしていれば、生理現象なのでまず心配ないでしょう。
また「胆汁嘔吐症候群」と言う、長時間胃が空になった時に黄色~透明の液を吐く症状もあります。この場合は餌をあげる回数・時間を見直すようにしましょう。
- 吐いた時の、食事・水の与え方
- 吐いてしまったら必ず絶水・絶食をしてください。吐いた後は脱水するから水をあげようとする方もいらっしゃいますが、吐いた後に水を飲むと、その刺激によってさらに吐いてしまう場合が多いです。
絶水・絶食をして6時間経ち、その間吐いていなければ少量の水を与えてあげてください。その後も30分様子を見て吐かなければ少量の水を与え、さらに30分様子を見て吐かないようなら少量の食事を与える、というように様子を見ながらいつもの食事量に戻していきます。
幼齢、老齢の子は、吐くことで大きなダメージを受けますので、嘔吐した場合はご連絡ください。
また、何度も続けて吐いた、吐き気がおさまらない、元気がない…
このような場合は 膵炎 などの大きな病気である可能性もあります。すぐに診察を受けましょう。
膵炎について詳しく見る
一般外科
- 外傷、膀胱切開、異物の誤飲・誤食による胃や腸の切開、避妊・去勢手術などに対応
- 交通事故や高所からの落下による外傷、膀胱内の結石摘出、異物の飲み込みによる胃切開・腸切開をはじめとした一般外科手術、子宮に膿汁や透明な粘液が溜まる病気などによる軟部外科手術、去勢・避妊手術などに対応しております。
入院施設や手術後のケアも重視しておりますので、ご安心ください。
去勢・避妊手術について
- 去勢・避妊手術をすることで様々な病気を予防できます
-
去勢・避妊手術の本当の目的をご存知ですか?望まれない繁殖を防ぐことはもちろん、何よりもガンや生殖器系などの病気の発症率を下げることができるのです。
去勢・避妊手術は、6ヶ月齢以降で実施可能です。
全身麻酔下にて、男の子では精巣を、女の子では卵巣と子宮を取り除きます。当院では、原則、男の子は日帰り手術、女の子は一泊入院とさせていただいております。
不妊手術のデメリットとして術後に体重が増えやすくなりますが、適切なフードを選択することで管理できます。
- メスの避妊手術の目的
- 女性ホルモンに関連する病気が予防できる
子宮蓄膿症・卵巣腫瘍・乳腺腫瘍など
2回目の発情までに手術すると予防効果が高いです
- 望まない妊娠を防ぐことができる
- 偽妊娠などの行動を抑えることができる
- 発情のストレスをなくすことができる
- オスの去勢手術の目的
- 男性ホルモンに関連する病気が予防できる
精巣腫瘍・前立腺疾患・会陰ヘルニア・肛門周囲腺腫など
- 望まれない繁殖を防ぐことができる
- 性格がおとなしくなる可能性がある
- 発情のストレスをなくすことができる
- マーキング、スプレー行動がおちつく
腫瘍科
- 腫瘍に対する治療は様々
- 腫瘍も動物たちの長寿化に伴い増加しています。動物の種類によっても様々な腫瘍がありますが、治療を行うことによって負担を軽減させ楽に生活できるようになることもあります。
悪性腫瘍(がん)の場合は転移や再発の可能性も高いため、手術や抗がん剤などを用いる場合もあります。
治療方針についてはよく飼い主さまと相談した上で決定させていただきます。
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良性腫瘍 |
悪性腫瘍 |
発育形態 |
膨張性 |
浸透性 |
周囲との境界 |
明瞭 |
不明瞭 |
発育速度 |
遅い |
速い |
増殖性 |
弱い |
強い |
再発性 |
弱い |
強い |
転移性 |
なし |
あり |
- このような症状は要注意!
- 下記のような場合、腫瘍の初期症状の
可能性があります!
- しこりがある
- 血尿が出る
- 出血の影響が見られる
- 貧血やふらつきがある
- 便が異常な色をしている
- 体重が急に減少した
脳神経科
- 専門的な検査で診断する脳神経科
- 脳と神経に関する病気を治療する診療科です。
血液検査やレントゲン検査では異常が認められないことが多く、神経学的な検査を駆使して診断に近づいていきます。必要な場合は高度設備のある病院でMRI検査も検討します。
ふらつきや発作、行動の変化や性格の変化など、いつもと様子が違う場合はご相談ください。
脳神経系の代表的な疾患
- 水頭症
- 脳脊髄液が産生・循環・吸収などいずれかの異常により増加して脳を圧迫する疾患です。斜視、発作、運動失調等の症状が出ます。
- てんかん・群発性発作
- 1回の痙攣発作が5分以上続く、または意識が戻る前に再度痙攣する、24時間以内に痙攣が2回以上起こった場合は早急な受診を。
- 前庭疾患
- 耳の奥にある前庭神経の異常によって平衡感覚を失う病気全般で、主に頭が傾く、目が左右に揺れる、運動失調、旋回運動等があげられます。
- 脳炎
- ウイルス・細菌・寄生虫等による感染症や、免疫が関与する脳の炎症性疾患です。全身の痙攣、歩行異常、視力低下などの症状が出ます。
- 脳腫瘍
- 高齢(10才以上)で多く発生する脳の腫瘍です。
痙攣発作、運動失調、斜頸等の神経症状や、性格の変化が出ます。
- 椎間板ヘルニア
- 椎間板の一部が脊柱管内へ飛び出ることで脊髄が物理的に圧迫される疾患です。疼痛や、神経障害を起こします。
上記以外にも様々な脳神経系の疾患を治療しております
眼科
- 早期発見・早期治療が大切な目の病気
- 動物にも人間と同様にまぶたや結膜、角膜などがありますので、角膜・結膜疾患、白内障、緑内障、ドライアイ、網膜剥離、眼瞼腫瘍、眼内腫瘍などが起こる可能性があります。
眼がしょぼしょぼしている、赤い、などの症状を見つけましたらお早めにご相談ください。
緊急性のある疾患が潜んでいることもあります。
- このような症状は要注意!
- 下記のような症状がありましたら、
当院へご相談ください。
- 涙や目ヤニが多い
- 眼を痒がる、こする
- 眼が乾いている
- 物にぶつかったり、夜の散歩を嫌がる
- 眼をしょぼしょぼさせている
- 寝ている時に眼を閉じない
- 眼が大きかったり、眼が飛び出している
- 赤・白・緑など、眼の色に異常がある
消化器科
- 元気がない、嘔吐・下痢がある…
原因は膵炎かも
- 当院では、季節関係なく「元気がない」「嘔吐・下痢をした」という理由で来院される患者様がたくさんいます。このような症状は胃腸炎などと区別がつけにくく判断が難しいのですが、膵炎(すいえん)の場合だと2~3日で命を落とすこともあるのでたいへん危険です!
少し様子を見てみよう…という自己判断が命取りになることがありますので、下記の症状がみられたらすぐに病院へ行ってください。
- このような症状は要注意!
- 下記のような症状は、
膵炎の可能性があります。
- 食欲がない
- 丸くなって寝ている
- フラフラしている・震えている
- 拝むような姿勢をしている
- 嘔吐が続いている
- 便の様子がいつもと違う
- 命の危険がある病気「膵炎」
- 膵臓は、食物を消化する消化酵素(アミラーゼ、トリプシン、リパーゼなど)、血糖値の調節を行うホルモン(インスリン、グルカゴン)を分泌する臓器です。
ここで分泌される消化液の膵液は、食後に膵管から十二指腸へと出て腸液と混ざり合うことで活性化し、タンパク質、脂肪、炭水化物などの三大栄養素を分解する強い消化液になります。
膵炎は、何らかの理由により膵臓内で膵液が活性化してしまい、タンパク質でできている膵臓本体が、膵液の酵素の消化を受けて強い炎症を引き起こす病気です。
一度発症すると治りにくく、厳しい食餌制限 (ジャーキーなどの高脂肪・高タンパクの物がNG)が一生必要になる、動物たちにも飼い主さまにとっても辛い病気なのです。
- 急性膵炎
- 突発的に嘔吐・下痢、激しい腹痛がみられ、食欲が落ちる。
- 慢性膵炎
- 嘔吐や下痢などの症状が長期間に渡って繰り返される。
- 膵炎はなぜ発症するのか
- 膵炎が発症する理由の一つとして、何らかの原因で異物を除去する反応が自己の細胞や物質にまで反応してしまい、組織破壊を引き起こす炎症反応が挙げられています。
これを免疫介在性の問題と言いますが、他にも、毒物の誤飲や特定の薬で発症することや、食べ物に大きく左右される病気ということもわかっています。
- くれぐれも食べ物には注意を
- 痩せている犬が膵炎にならないわけではなく、またドッグフードだけを食べている犬が膵炎になった例もあります。これといった予防策はまだありませんが、食べすぎや肥満には注意をした方が良いでしょう。
常に高脂肪の食事、盗み食いする、揚げ物などを食べたことがきっかけで、膵炎を発症する子は多いです。おねだりに弱い飼い主さまは、食いしん坊な動物たちに対して特に注意してください。
万が一 膵炎になってしまったら、病気をしっかりと受け止め、獣医師と相談しながら地道に治療していくほかありません。そんな怖い膵炎にならないために、まずは食生活の見直しを含め、誤食防止など、飼い主さまができることをやっていきましょう。
時間外・夜間診療
- 当院を受診したことが
ある方に限り対応
- 家族の一員である動物たちが夜中に突然具合が悪くなったり、ケガをしてお困りになったことはないでしょうか?
岐阜市の動物病院 けやき通りの動物クリニックでは、みなさまの大切な家族を守るため、
可能な限り救急診療(時間外・夜間診療)にも対応させていただいております。
ご利用希望の方は、必ず下記注意事項をお読みください。
時間外・夜間診療に
際してのお願い
- 受診対象
- 当院を受診したことがある方に限らせていただきます。
遠隔診療は行っておりません。来院可能でない遠方の方のご相談のみは対応できかねます。
緊急性がない場合は、診療を後日にさせていただくこともあります。
- 費用について
- 診療料金には時間外特別料金が別途かかります。
- まずはお電話ください
- 診療時間外の電話は留守番電話に切り替わりますので、メッセージに「診察券番号、お名前、電話番号、症状」を吹き込んでださい。
確認次第、折り返しお電話をさせていただきますので、必ず電話番号を通知する設定にてお電話をおかけください。
※すぐに対応できない場合や、院長不在や学会などで診療できない場合もございますので、ご了承ください。
往診・訪問診療
- 通院が困難な場合も安心を
- けやき通りの動物クリニックでは、飼い主さまの事情や動物たちの状況により通院が困難な場合に往診 ・ 介護サービスを行っております。
ただし、往診では検査・治療に限りがあるため、状況によっては病院に連れていっての検査・治療をお勧めすることがあります。
病院の診察時間外の対応となり、予約制となりますので、ご希望の方は当院までお問い合わせください。
※往診の場合、クレジットカードは使用できません
- 各種クレジットカードがご利用可能です
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